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2019.06.27 | Bespoke
ビスポーク作業工程 その2 パルテンツァ大阪
こんにちは。
大阪店の岩元でございます。
前回「地のし」までご紹介いたしました。
今回はその続きを御紹介いたします。
芯を作ります。
私は既製の芯ではなく、型紙に合わせて1着ずつ全て作ります。
写真の左側が毛芯、右側がバス芯です。
この芯にも色々な種類がありますが、私は生地やご注文の内容にあわせていくつかの芯を組み合わせます。
型紙に合わせて切り出した毛芯とバス芯をハ刺しで合体させます。
この時点で胸のボリュームが出ているように作りこんでいきます。
前肩になるように肩周りもこの時点でクセ取りをしておきます。
次は生地を裁断します。
御注文内容と間違いが無いよう仕様を再確認した上で1着分ずつパーツを切り出します。
工場だと機械の裁断機であっという間に終わりますが、手裁断は意外と時間がかかります。
裁断が終わったらそれぞれのパーツにチャコで引いた線を生地の上下に写す作業を行います。
「きりび」「切り躾」
テーラーによって呼び方はどちらかだと思いますが内容は同じです。
私はカーブが強い所は細かく躾を打ち、直線に近い所は大きく打ちます。
これで重ねて裁断した生地の上下に情報を写し、生地の間の糸を切り離して完了です。
この後芯と表地を合体させる芯据えです。
また次回に続きます。