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2021.01.29 | トピックス
七分仕立てジャケットご提供開始 サローネパルテンツァ大阪
昨年の春から進めてきた七分仕立てジャケットの展開がようやく決定しました。
もう一度おさらいをすると七分仕立てとはミユキソーイングと岩元が共同して1着のジャケットを仕立てる服でございます。
型紙は岩元が線を引いたものをCADに取り込み、裁断は機械で行います。
その後、工程の脇入れ(脇線の縫い合わせ)までミユキソーイングで縫製し未完成状態のままで私、岩元のもとに届きます。そこからの工程は全て私が手縫いで行います。ミシンは使用しません。またこのアイテムに限っては中に使用する毛芯は新開発のものを使用し、硬さも選べるようにしており、ソフトとノーマルの2種類からお選び頂きます。
具体的に私が作業する工程は以下の通りです。
・肩入れ(肩線の縫い合わせ)
・上衿製作
・袖付け
・穴かがり
・細かなまとめ作業
MTMと手縫いを融合することを目指して約1年試作を重ねてきました。工場の方々には沢山の無理を聞いて頂きこの服が成り立っています。本当に感謝です。また、私の想いをくみとって頂きご協力頂いた方々にも感謝です。
七分仕立てジャケットは手縫いがかなり多いアイテムですが、サイズ補正・体型補正はMTMに準じたアイテムでございます。MTMに準じたと書きましたが、それでもパルテンツァで行っている補正はかなり細かなところまで調整が可能です。また、仮縫いを必ず1度行います。
2月1日からまずは大阪店にて展開を開始致します。その後3月から札幌・東京店にて展開致します。(諸事情により店舗によって受注開始時期がずれます)
ミユキソーイングと私がしっかりと携わって1着の服を仕立てるこの七分仕立てジャケットが、お客様にお喜び頂ける1着となることを切に願い展開開始とさせて頂きます。
■七分仕立てジャケット概要■
納期 2カ月~
価格 仮縫い付き 125,000円(税抜き)~
補正 MTMに準ずる(細かな微調整可能)
仮縫 1回
オプション ・MTMに準ずる(ダブルブレステッド、ピークドラペルは現在準備中)
・毛芯のソフト、ノーマル選択可能
・袖山の仕上げは身頃高、割り、袖高のいずれかから選択可能
・他ご不明な点があればお問い合わせくださいませ
最後に最終サンプルの写真をもとに基本ディテールをご紹介させて頂きます。最終サンプルもマシンとハンドのどちらの雰囲気もある独特な服になったのではないかと思います。
腰ポケットのフラップ無し、シングルノッチドラペルが基本です。
衿周り
手縫いのゴージラインが優しい雰囲気。
チーループは基本的に付けます。
胸ダーツは裾まで貫きます。
裏側は基本内ポケットのみ。私のこだわりで内ポケットの釦は無し、ペンポケット、タバコポケットも無しです。
内ポケットの玉縁は玉縁の強度確保と胸の芯の役割を担わせる為に表地と共地を使用します。
上衿の内側には普通だと衿吊りが付きますが、ここも私のこだわりで衿吊りは無しとさせて頂いています。
袖山の仕上げは基本は身頃高にしますが、ご要望次第で「割り」、「身頃高」に変更することも可能です。
袖口の仕様は額縁ではなく畳みにしています。これは本切羽にしても後から袖丈の調整が可能にする為です。また、袖釦の穴かがりは最上段の穴は眠り穴にしています。
以上細かなディテールをご紹介させて頂きました。デザイン変更可能な個所もありますので、オーダーの際はお好みのデザインをお伝えくださいませ。
店頭にサンプルを置いてますので、ぜひ一度ご覧くださいませ。
そしてこの服を体感して頂ければ幸いです。