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2019.01.29 | スーツの雑学

よくある質問へ回答『オーダースーツの毛芯と接着芯について解説』

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こんにちは。

パルテンツァ大阪店の岩元でございます。

 

 

本日はよくあるご質問について書いてみようと思います。

 

「毛芯」

 

字のごとく毛を使用した前身頃の中に入る芯のことです。

よく「パルテンツァでは毛芯を使用しているのですか?」とお問い合わせをいただきます。

 

パルテンツァでは毛芯を使用しています。

とあるお客様にネットの書き込みでパルテンツァは接着芯だという書き込みがあったのを見たとお聞きしました。

もちろん生地によっては接着芯を貼る場合もありますが、基本的には毛芯仕立てです。

接着芯を貼る貼らないはこちらで判断させていただいております。

 

巷では接着芯=悪 という考え方が多くあるかと思いますが、私はそうとも思いません。

うまく部分的に使用すると非常に有効です。

私が仕立てるビスポークの服の場合はほとんど接着芯を使用しませんが、工場縫製の場合はそうもいかないこともあります。

 

 

先日工場から上がってきたお客様のお品物の中をご覧いただきます。

 

肩の所から前肩あたりをひっくり返した写真です。

毛芯、バス芯、増し芯、フェルト芯が見えています。分かりにくいですが、毛芯の下の部分が前身頃の表生地です。

接着芯は貼っていません。

 

 

またこちらは別の方の修理品をばらす際に裾の方から開いた状態です。

裾まで毛芯が入っています。

 

もうひとつ、上衿は麻芯を使用し手縫いで行うハ刺しと同じ効果を狙うルイスミシンで縫われた糸が見えます。

 

先程も書きましたが、仕様やモデルによっては接着芯を貼る場合もありますし、胸まで毛芯を入れるハーフという仕立ても行います。

 

こういった表に見えない部分は分かりにくいとろですので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

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