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2021.01.21 | トピックス

七分仕立の試作も大詰め サローネパルテンツァ大阪

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こんにちは。

昨年の3月くらいから取り組んでいた七分仕立のジャケットがいよいよ展開間際となりました。

もう一度おさらいをすると、作業工程の約7割を長崎にあるミユキソーイングで縫い、着心地に直結する肩線の縫いから私岩元が担当し、仕上げるというものです。

肩線、上衿製作、袖付け、穴かがり、細かなまとめ作業を全て手縫いで行います。型紙自体も私が引いたものをCADに取り込みCAMで生地を裁断をしています。最初の工程から最後の工程まで本当に機械と手作業の融合を目指した服です。

下の写真は以前ご紹介した4作目の試作を着用した写真です。自分で言うのもなんですが、、、着心地はビスポークと変わらない着心地を実現出来ていると思います。この着心地には弊社の金子が開発した新しい毛芯を使用しているのですが、その毛芯の恩恵も大いにあります。

 

前肩のはまり具合や衿の登り方はこれまでのパルテンツァのMTMとは一線を画すジャケットになると思います。

現在展開に向けた最終サンプルを製作しております。この上がり具合を見て2月に展開出来るかを判断したいと考えています。既に何件かのお問い合わせを頂き誠に嬉しい限りです。そのご期待を裏切らない服をご提供出来るよう最後まできっちり準備を進めていきたいと思いますので、もう少しだけお待ち頂ければと思います。

 

この七分仕立てには私の想いがぎっしりと詰まっています。それは仕立の細かな内容だけではなく工場と店舗が協力し本当に1着の服を作るという流れを構築し、ミシン縫いと手縫いの良さを活かしつつ相互の技術を教授しあい御幸として本当のモノ作りを目指すということも目的としてあります。そして技術を継承していき若手の希望となる会社であり店であり服であらんとすることを考えています。

何を1着の服でそこまで…と思われるかもしれませんが、私は真剣に考えています。

話がそれますが、数年前にとある方にそういった話をした際は鼻で笑われてしまいましたが、その時からずっと本気で考えていました。たしかにその時は手段が自分の中で見えていなかったこともあるかもしれません。

こういった想いを込めた服は想いだけでなく、私が知り得る限りの知識と技術を工場と共有し展開の準備をしています。お客様にはぜひ一度サンプル品にお袖を通してみて頂きたいです。何かを感じて頂けると思います。我々の想いだけではなくお客様に最高と思って頂ける服をご提供しない限りは、それは我々の自己満足でしかありません。

この七分仕立てシリーズは順次トラウザーズ、ウエストコートとアイテムを増やしていきます。楽しみにしていてください。

 

最終のサンプルが完成したら再度ご報告させて頂きます。

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