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2019.07.05 | Bespoke
ビスポーク作業工程 その3 パルテンツァ大阪
こんにちは。
パルテンツァ大阪の岩元です。
前回の続きです。
芯据えを御紹介すると書いていたのですが、集中して作業していると写真を撮り忘れることが多々ありまして…
仮縫いが組み上がってしまいました。笑
仮縫いの時点で本縫いに近くなるよう前肩部分には特に気を遣います。
仮縫いと本縫いで差が出にくいようにと考えています。
左右に色々写りこんでいますが、ご愛嬌ということで。
この時点で胸のダーツと脇ダーツは本縫いがしてあります。
普通はダーツは仮縫いが終わった後、芯と生地をばらしてから縫製に入りますが、私は先に縫い合わせてしまいます。
仮縫い後は芯を外すということは、余程大きな補正が入らない限りしません。
トラウザーズの仮縫いはこのように。
トラウザーズのクセ取りはほどほどにしています。
テーラーによってはこれでもかというくらいS字に曲げる方もいます。
少し話がそれますが、身頃の型紙には細腹をとる3面体と細腹をとらない2面体とがあります。
今はに3面体が多いのではないかと思いますが、私はメンズの服を作る場合は基本的に2面体で型紙を起こします。
2面体
3面体
どちらの型紙にも一長一短があり、どちらを採用するかは作り手の好みかと思います。
話を戻します。
仮縫いが完成したら1回目のフィッティングです。
上下ともサイズ、デザインのバランス、鎌の深さ、衿の登り、体型補正等々を細かく見ます。
この方のスーツは細かな補正の必要はありましたが、極端に大きな補正は入れなくてよさそうです。
1回目のフィッティングが終わったら、ばらばらにして補正を入れ、ポケット類の細かな縫製に進んでいきます。
次回に続きます。