MIYUKI Journal

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Vol.16 -御幸毛織創業1 2 0 周年-

2 0 2 5 年、御幸毛織は創業1 2 0 周年を迎えます。


創業以来、常に最高品質を目指し、伝統手法と最新技術を巧みに融合させた

服地の製造に取り組んでいます。

また、服地づくりから製品に至るまで一貫生産のモノづくりを

国内の様々なファクトリーネットワークを活用して行っています。



「生地づくり」の基盤は、四日市工場。

販売店、MC S 店舗などでお客様からオーダーをいただき、

ミユキソーイング株式会社小樽工場、長崎工場などで縫製を行っています。



今回は、1 2 0 周年コンセプトムービーで取り上げた

四日市工場での「生地づくり」をテーマにしたストーリーを

ご紹介させていただきます。




1 2 0 周年コンセプト 

 温故知新 ~故(いにしえ)と新(これから)~」

生地づくりの現場には、 長年使われた機材をあつかう若手や、

最先端の設備に触れるベテランの姿があります。



手仕事のぬくもりと、最先端のテクノロジーと。

ベテランの経験と、若手のひらめきと。



これまで変わらずに引き継いできた伝統を守り、

経験と知識、技術やアイデアを融合しながら次の世代へ引き継いでいます。


どのような流れで服地が作られているのか、ご紹介します。

染める

糸になる前のトップと呼ばれる選りすぐりの原毛の状態で染色する「トップ染め」。

複数の色の原毛を組み合わせて、誰にも真似できない特殊な色を作り出しています。


何色かを混ぜ合わせ、少しずつ細くしながら糸にしていきます。

色のついていない反物の状態から染めていく「反染め」。

大きな筒状の機械でゆっくりと反物を染料にくぐらせます。

洗う

鈴鹿山系の澄み切った伏流水と伝統の天然石鹸で、洗いながら風合いを出します。

生地を広げた状態にして天然木(あさだの木)で洗う「オープン洗絨機」。


正転と逆転を繰り返しながらゆっくりと洗う「ロープ洗絨機」。

整える

しなやかで極上の肌触りに加え、 豊かな艶とヌメリ、コシを備えた高級感あふれるミユキ独自の風合いに仕上げます。

生地を厚いペーパーで挟み込み、高い圧力を加え表面を平滑にする「連続フラットプレス」。

プレスして蒸すという全ての工程を一連の動作で効率よく行える「新型K D フル・デカタイザー」


生地の表面の毛羽を高速で回転する鋭い歯で刈り取り、クリアで美しい表面に整えるせん毛。

生地の表面をガスの炎で焼き毛羽を除去することで、見た目も美しく、柔らかな風合いを出す毛焼き(シンジング)。


検反

仕上がった反物を出荷前、 ひとつひとつ入念に確認します。小さなきずが見つかればマーキングして補修へ送ります。

補修

小さなきずを、綺麗に仕上げ直します。細かな不純物を見つければ、ピンセットで取り除きます。

生地

多くの工程を経て、一人ひとりの手をわたり、 ようやく完成したミユキの生地。

生地づくりのその先へ

生地が完成すると、そのまま出荷するだけではなく、工場内で裁断、仮縫いをして、縫製工場へ送ることもあります。

裁断

テーラーからの採寸データをもとに、CAD を使用して型入れをし、自動裁断機で1 着分ずつ裁断します。

仮縫い

ミユキでは、裁断後の仮縫いも行っています。ひとつひとつ丁寧に。熱心な若手の職人も育っています。

御幸毛織のクラフツマン一人ひとり、その生地が包み込む人のことを思い描きながら、

さらなる情熱とチャレンジで「愛せる服を。」

つくり続けます。


御幸毛織1 2 0 周年特設サイト

https://www.miyukikeori.co.jp/anniversary/index.html

御幸1 2 0 t h ムービー

https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=r9eDr3LFm5k&t=13sA