皆様こんにちは、いかがお過ごしでしょうか??
日中はまだまだ暑い日が続いていますが、朝晩はようやく涼しさも出てきましたよね。それに夏の代名詞セミの鳴き声も最近はめっきりなくなり、「リーン、リーン」と秋の虫の声が耳心地良く響いてきたなと感じている今日この頃です。
本当に今年の夏は異常な暑さでしたよね、これから地球は「温暖化」ではなく「沸騰化」なんて言葉もニュースでは聞きますし、なんかもう日本は四季からいずれ二季になり、夏と冬しかなくなるなんて話も聞きます。確かに気候の丁度良い秋はあっという間に過ぎ去り、すぐに寒い冬が来るイメージが最近肌感で感じます。
テキスタイルメーカーとしてスーツを皆様にご提供している私共としては、四季の境が段々となくなることで、日本の春夏秋冬をスーツ生地の素材や色感で表現することが昔よりも難しくなってきているなと、秋のせいか何とも寂しい気持ちになってしまいます。
春と言えば、まずはタテ双糸ヨコ単糸の初春から着用できるツイル(綾織)から始まり、太番でハリ感のあるトロピカル(平織)で仕立て映えの良いスーツに袖を通し、新しく始まる新年度へ向けて背筋を正すような洋服を纏いたくなるものです。
夏では、同じ平織でもハイツイスト(強撚)仕上げのものや、タテヨコZ撚使いによる糸組織の反発力を活かしたシワになりにくい風合いのもの、サッカーやリネンなどの凹凸感のある素材で肌への接地面を少なくすることでの快適感や涼感を与えてくれます。そして高級素材モヘヤによるラグジュアリーな光沢は陽射しを反射するくらい、眩しい男に仕立てあげてくれます。
秋は冬への装いの準備です、肌寒い時期も増えてくるこの頃はネクタイを締めて、秋のスーティングを楽しみたいものです。高級素材シルクを使ったものや、生地の表と裏が異なる表情を持った高い製造技術でないと作り出すことのできないテキスタイルは周りとの差が付きます。極細原料でありながら贅沢に中番手に引いたタテヨコ双糸使いの端正な顔立ちの綾物、昔ながらのオーセンティックなクラシックサキソニーでスリーピースはどうでしょうか、まるで映画俳優さながらのスーツになるでしょう。
そして冬は繊維の宝石カシミヤです、カシミヤ素材で仕立てるコートは本当に暖かいです。ダウンともまた違う上質な暖かさは、心の奥まで温まるようなそんな特別感があります。贅沢にカシミヤのジャケットなんかも良いですね、スーツではミドル~ヘビーウェイトの生地を軽く仕立てることで、良い意味で見た目を裏切り、軽いのにしっかりとした服 という頼もしい相棒になることでしょう。
日本の四季に合わせるようにテキスタイルにも四季があり、食べ物と一緒で、その時その旬のモノを仕立て・着て・味わうということが、人生を生きる中で楽しみとなってくれることを願いながら、私共は愛着を感じていただけるような製品の提供に努めております。
随分前置きが長くなりましたが、僭越ながら今季「秋」のウェブカタログになります。
この他に沢山の「秋」を感じて頂ける商材をご用意して、各店頭ではお客様のお役に立てれるように準備してございます。お近くにお立ち寄りの際は是非お店に遊びにいらしてください。
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