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2020.05.30 | 紳士の装い
アイロンでスーツが復活『オーダースーツのサローネパルテンツァ大阪』
こんにちは。
パルテンツァ大阪の岩元でございます。
緊急事態宣言が解除され少しずつですが、皆様におかれましては日常に戻りつつあるでしょうか。
活気のある大阪の日常が一日でも早く戻ることを願う日々でございます。
お客様よりお預かりしたスーツ
先日、長らくパルテンツァをご愛顧頂いているお客様のスーツをお預かりしました。
そのお客様はスーツをクリーニングに出されず、ご自宅でスーツを洗われます。
スーツのトラウザーズの修理品をお持ち頂いた際に、そのジャケットもお預かりさせて頂きました。
スーツのクリーニングは極力、専門の業者にお願いしたほうが無難ですが、水を通して洗ったほうが
正直なところ綺麗にはなると思います。(水洗いのクリーニングを専門で行っているお店もあります)
今回はそのご自宅で洗われたスーツを私がアイロンをかけさせて頂きましたので、ご紹介させて頂きます。
ジャケットへのアイロン掛けの様子をご紹介
お持ち頂いた状態がこちら。
良い感じシワになっています。
コットン素材のジャケットなどですと、洗いざらしのまま着るのもアリだと思います。
前
後ろ
上衿の部分は形が崩れています。
肩パットやポケットの袋布も少々形が崩れていたので、注意しながらまずは半身を仕上げました。
シワを伸ばすということだけでなく、本来の形に戻しつつ胸のボリュームやウエストのくびれ、肩甲骨のふくらみを
出していくアイロンワークで形を作っていきます。
写真はジャケットを手で持ち、上から見た状態です。胸のふくらみが復活しています。
もう半身も同じようにコテコテとアイロンをかけ、完成です。
ビスポークの仕上げと同じような手法でアイロンをあてることにより、良い感じに復活したと思います。
ウールは水と熱で大きく変化する素材ですが、綿や麻に比べて復元が容易な部類に入る素材だと思います。
最後に
スーツの愛し方は人それぞれ違えど、愛着をもって長くご愛用して頂いているということは、
私達にとって非常に幸せなことです。
ちなみにですが、トップ画像に掲載したアイロンは私が祖母から受け継いだ60年~70年前の
タキイさんのアイロンです。現役で使用出来ますが、今はディスプレイとして店に置いています。
サーモスタットが付いておらず、ソケットを抜き差しして温度調整をするタイプのものです。
今回ご紹介したように修理以外のご相談もお気軽にして頂ければと思います。
本日もご覧頂き誠にありがとうございました、
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