MIYUKI Journal

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Vol.7 ミユキソーイング小樽工場                – ハウスカットのストーリー -(番外編)

ハウスカットの開発に関わったミユキソーイング小樽工場長の河村さんへ、広報グループ小森さんが質問・対談をしました。

小森:ハウスカットのお話を金子さんと富山さんにお伺いしました。

オリジナルパターンの開発の際に河村工場長にとても助けていただいたと伺っています。どのような部分でハウスカットに関わられたのか教えていただけますか。

河村:助けただなんて、そんなことは思っていなくて。

金子さんが長年温めていたパターンの話は聞いていましたし、すごく信念を持った方なので、この話を伺った時に、「やらせて頂けるのなら、是非挑戦させてください!」という気持ちでやらせて頂きました。

御幸毛織の生地の良さを際立たせるために、副資材を極力減らして作りたいと言っていました。それは、僕らにとって未知の世界でした。

というのも、接着縫製、接着芯を貼って縫製し組み立てていくので、接着芯をいかに貼らないで生地の良さを際立たせて立体にして作っていくことができるのか、不安しかなかったですが、挑戦していることを諦めてしまったら、そこで終わりなので。

金子さんがこだわっている全てにおいて、僕ら小樽工場にしてみたら本当に初めての挑戦だったのですよ。だから助けたっていうよりも、勉強させていただいたっていう方が強いかな。

毛芯の話も、すごくこだわりがあって100% ウールの毛芯を作りたい。専用の毛芯を作りたいんだっていうことで、付属屋さんにマスターを作っていただいて、それを僕らが実践、形にしていくのですが、確か3回位はやり取りしたかな。

今の原型の毛芯になっていったのですが、とてもいろんなことがあったんですけど、全てにおいて新鮮なことでした。ほんとに勉強になりますよね。

だからほんとに助けられたなんてよく言ったなと(笑)。僕らが本当に勉強させていただいているので。本当にありがたいなと思います。

小森:ありがとうございます。作り手、縫製視点から見たハウスカットの良さ・こだわりについて教えてください。

河村:正直言いまして、良さとかこだわりとかっていうのは、今の段階では僕の口からは言えないです。というのも、まだまだ僕は途中だと思っていて、出来上がった、完成した、という気持ちではないです。今も現在進行形で、時には色々な問題も起きるわけですよ。それを一つ一つクリアしてやっています。今後もどんどん進化し続けていくので、今現在では完結していないと思っています。

作り手も小さいことを積み重ねてもっともっと良いもの作ろう、と思ったら答えって無いじゃないですか。

いつか誰かが小樽工場でハウスカットの良さは?と聞かれた時に、その時には話せるかもしれないのですが、今はとにかく現在進行形で作り続けるしかないですね。

小森:今後のハウスカットの発展がすごく楽しみですね。

河村:僕も楽しみです。

ミユキソーイング株式会社小樽工場

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